X Japan
マディソン・スクエア・ガーデンを興奮のるつぼに
日本の代表的ロックバンドがニューヨークの舞台に挑む
2014年10月11日、X Japan は多くの日本人バンドにとっての長年の夢を達成した。レッド・ツェッペリンやザ・ローリング・ストーンズ、ザ・フー、ジョン・レノンやポール・マッカートニー、エルトン・ジョン、マイケル・ジャクソンといったミュージシャンが 演奏した、米国で最も名誉あるステージでライブを行ったのだ。X Japanは日本のロック史上に燦然と輝くバンドであり、アルバム、シングル、DVD、ビデオの総売り上げは 3000万枚以上に上り、収容人数5万5千人の東京ドームをこれまでに18回も満員にした。2014年秋には、記念すべきマディソン・スクエア・ガーデンでのコンサートに先立ち、横浜アリーナで二夜連続コンサートを行った。 X Japanはグラムロックやパンクロック、ヘビーメタルを組み合わせ、さらに大胆な髪型、中性的な化粧や派手な衣装によってビジュアル系という音楽ジャンルを生み出した。1982年に結成され、インディーズでありながら、大成功を収めた日本のバンドの草分け的存在でもある。30年以上にわたるキャリアの中で、5枚のアルバムと6枚のライブ・アルバム、11枚のコンピレーション・アルバムや数多くの DVD、ビデオをリリース。一方で、圧倒的人気を誇ったギタリスト HIDE とベーシスト TAIJI の悲劇的な死に見舞われ、1997年の HIDE の告別式には、その死を悼んで 5万人以上のファンが参列した。また、ボーカルを務めていた Toshi は元妻と 共謀者によって利用され、12年もの間、苦難の日々を送ることとなった。この体験は、自伝「洗脳」に描かれている。1997年の解散と2007年の再結成を経て、世界中のファンが新しいアルバムのリリースと、新たなワールドツアーを待ち望んでいる。これから の X Japan には何が待っているのか。
今回お届けするのは東京ジャーナルのエグゼクティブ・エディター アントニー・アルジェイミーによる、マディソン・スクエア・ガーデンでのライブ前後のメンバー全員(バンドリーダー Yoshiki(ドラム・ピアノ)、Toshi(ボーカル)、PATA(ギター)、HEATH(ベース)、SUGIZO(ギター・バイオリン)の個別インタビュー。インタビューはロサンゼルス、ニューヨーク、東京の3カ所で行われた。
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- >> 衝撃のギター&バイオリン SUGIZO その胸中をストレートに語る
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