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Kyary Pamyu Pamyu (Japanese)

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Kyary Pamyu Pamyu (Japanese)

“Kawaii”カルチャーのクイーン きゃりーぱみゅぱみゅ

Interview by Anthony Al-Jamie

きゃりーぱみゅぱみゅは、可愛さと小洒落た不気味さが一体となった個性的キャラクターで、J ポップ界に一大旋風を巻き起こした。2012年に渋谷区公認「原宿カワイイ大使」に就任。その後、ワールドツアーの他、彼女を一躍有名にした「PONPONPON」がアニメ「ザ・シンプソンズ」で取り上げられたり、アメリカのポップアイドル、ケイティ・ペリーが彼女の曲についてツイートするなど、人気は世界へと広がった。今年7月には自身3枚目のアルバム「ピカピカふぁんたじん」をリリース。常にヒットチャートに名を連ねる歌姫である21歳の彼女に、東京ジャー ナルのエグゼクティブエディターアントニー・アルジェイミーが音楽やファッション、将来について聞いた。

TJ: キャリアをスタートさせたきっかけは?
き ゃ り ー: 高校生のときにDJイベント「TAKENOKO!!!」で、なんとなくDJをやっていたのですが、そのイベントの主催者が今のプロデューサーの中田ヤスタカ(CAPSULE)さんだったんです。そこでお話しして自然な流れでデビューさせていただく事になりました。

TJ: お名前に何か意味はありますか。
きゃりー: 意味はありません。響きがかわいかったのでこの名前にしました。

TJ: 原宿ファッションに興味を持ち始めたのはいつからですか?
きゃりー: 高校生のときに、たまたま原宿を歩いていたらファッション雑誌にスナップされて、それから雑誌でモデルをやるようになりま した。それをきっかけにおしゃれが好きになって原宿も好きになりました。

TJ: 当時ご両親はきゃりーさんのファッショ ンに対してどう思われていましたか? また、現在はどう思われていますか?
きゃりー: 昔は、「そんなに派手な格好をするんじゃない!」と怒られたり、ケンカしたりしていました。でも今は2人とも応援してくれています。

TJ: きゃりーさんが幼い頃、ご家族は音楽に興味をお持ちでしたか?
きゃりー: お父さんがすごく音楽好きで、家でなんでも聞いていました。それを教えてもらって色々なジャンルの音楽を聞くようになりました。

TJ: 学校で好きだった教科は何ですか?
きゃりー: 社会が好きでした。歴史とか調べた り知ったりするのが好きなんです。

_C1A3362.jpgTJ: ソーシャルメディアはお仕事にどう影響していますか?
きゃりー: もともとデビュー曲のMVを動画サイトにアップしたところから海外で知ってもらえるようになって、ツイッターとかでも世界共通のツールなので、海外のフォロワーがどんどん増えたり、海外のアーティストが私のことをツイートしてくれたりして、今の状況にすごく影響していると思います。

 

TJ: きゃりーさんの海外での人気はどんどん高まっていますが、英語や他の言語の曲をリ リースする予定はありますか?
きゃりー: 英語は全然できないので歌えないのですが、サビで単語を繰り返してる曲(CANDY CANDYやインベーダーインベーダーなど)は、海外のライブで盛り上がるので、こういう曲はもっとやっていきたいなって思います。また、新しいアルバムでは、すごい簡単な英語ですが全歌詞英語の曲(Ring a Bell)もありますよ。

TJ: ツアー先で気に入られた場所は? どこの文化やファッションを一番気に入られましたか?
きゃりー: どの国も楽しくて、特にロンドンはおしゃれなお店があって好きです。たくさん買い物しました。

TJ: ワールドツアーで一番印象に残った瞬間は?
きゃりー: とくにここっていうのはないですが、どの国もお客さんの盛り上がりがすごくて、とても感動します。

TJ: ツアー中に食べたものの中で一番美味しかったものは何ですか?
きゃりー: 香港の料理がおいしかったのが印象的でした!

TJ: 海外のファンは日本のファンと比べ、いかがですか? 一番熱狂的なのは?
きゃりー: 海外のファンの方はドコの国もすごく熱狂的で、ライブがすごく盛り上がります。

TJ: なぜ日本のkawaiiカルチャーは海外で人気になったと思われますか?
きゃりー: 私も不思議に思います。私たち日本人は、海外の人に憧れてマネをしているのだと思うんですが、またそれを海外の人が見て憧れる、という面白い現象だと思います。

TJ: 多くの日本人アーティストがアメリカやヨーロッパに進出しようとしています。きゃりーさんはどのようにしてJポップスターとして、国際的な人気を得られたとお考えですか。
きゃりー: 日本の音楽が海外に出て行くのはうれしいです。私はミュージックビデオをアップ したのを海外のみなさんが見てくれて、広まったのでネットの時代はスゴイなって思います。

TJ: 多くの海外ファンがコンサートにコスプレで参加するそうですね。
きゃりー: 海外のお客さんのコスプレはいつもクオリティが高くて驚きます。特に私の衣装をまねて作ってくれるだけでなく、自分なりのオリジナリティをプラスしているのがすごく良いですね。

TJ: 今後どこで公演をしたいですか?
きゃりー: 今度ハワイでライブします! ハワイは前から行ってみたかったので、今からとても楽しみです!

TJ:海外に住むことを考えたことはあります か?あるとすれば、どちらですか?
きゃりー: 海外もいいんですが、私はやっぱり日本が好きで、日本に住んでいて幸せです。

TJ: ファッションのインスピレーションはどこから得ていますか?
きゃりー: 海外のミュージックビデオをよく見ていました。特に高校生の時に初めて見たケイティ・ペリーさんのビデオに衝撃を受けました。

TJ: ケイティ・ペリーさんとお会いになったそうですが、いかがでしたか?
きゃりー: 本当にうれしくて、感激しました。もう何度か会う機会があったのですが、なんだか、もったいなくて会えない!

TJ: 日本のアーティストで音楽的に影響を受けた方はいますか?
きゃりー: 自分がやる音楽とは関係ないのですが、日本のバンドの曲が好きで良く聞いています。今は、ゲスの極み乙女。というバンドがお気に入りです。

TJ: レディー・ガガさんと比較されることもあるようですが、それについてはどう思われますか。
きゃりー: 特に意識はしていませんが、ガガさんはすごくすてきなアーティストさんで尊敬しています。

TJ: 一緒にお仕事したいと思われるアーティストの方はおられますか?
きゃりー: フランスで、イエールというアーティストさんがライブに見に来てくれて、私も前から好きだったので、一緒に何かできたらいいなって思います。

TJ: 英語は勉強していますか?
きゃりー: 勉強したいと思っています。まだ出来ていません(笑)。

TJ: 好きなアニメは?
きゃりー: クレヨンしんちゃんです。

TJ: どうしてkawaiiカルチャーをご自身のスタイルのテーマにしようと思われたのですか?
きゃりー: 自分でkawaiiカルチャーをテーマにしている訳ではなく、自分の好きなものを着ていて、kawaiiと呼ばれているんだと思います。

TJ: 多くのミュージックビデオで、kawaiiア イテムと、あまり可愛いとは言えないような、一風変わったもの、例えば浮かんでいる人間の脳や眼球などを組み合わせておられますが、そういったアイデアはご自身で出されたのですか? ミュージックビデオのイメージはどのよう に決められますか。
きゃりー: 日本では「可愛い」ものとかが溢れていると思うんです。だから可愛いだけだと埋もれちゃって見てもらえないなって。私の好きな気持ち悪くて怖い要素を入れました。

TJ: ご自身の“kawaii”イメージは今後変わると思われますか。
きゃりー: 分からないですが、年齢を重ねて大人になるにつれて自然と変わっていくものかと思います。

TJ: 海外のファンの前でパフォーマンスされる時、ご自身のイメージを変える必要性を感じることはありますか。
きゃりー: 海外の方は、やっぱりMVを見てファンになってくれている方が多いと思うので、なるべくその世界観を表現できたらいいなって思います。

TJ: 現在のファン層とは異なる層にアピールしてみたいと思われたことはありますか。
きゃりー: 今は自分の好きなことを表現していて、それを好きでファンになってくれてる皆さんが多くてうれしいです。最近は子供のファンがたくさんライブに来てくれて、うれしいです。

TJ: ご自身のファッションはご自身の音楽に影響していますか? もしくはその逆はありますか?
きゃりー: 音楽は、プロデューサーの中田ヤス タカ(CAPSULE)さんに任せているので、曲に合わせて、MVやジャケットなどの衣装を考える感じです。あとは、最近、新しいアルバムのレコーディングをしていて、新曲がたくさん新しい曲ができたのでライブの演出とか衣装とか考えています。

TJ: ファッションはきゃりーさんの人生の大きな一部だと思いますが、将来ご自身のファッ ションブランドをスタートさせる可能性はあると思われますか?
きゃりー: 今のところはありません。

TJ: ファーストアルバムのタイトルを「ぱみゅ ぱみゅレボリューション」に決められた理由は?
きゃりー: プロデューサーの中田ヤスタカ(CAPSULE)さんが付けてくれました。ファーストアルバムで革命を起こす感じで、すごく気に入っています。

familyparty.jpgTJ: 時間のある時には何をされていますか。
きゃりー: 家でだらだらしてたり、あとはネイルに行ったり、髪の毛染めたりしています。

TJ: これまでのミュージックビデオで一緒に お仕事をされたディレクターは?
きゃりー: デビューからずっと田向潤さんが作ってくれています。田向さんだけじゃなくて他のスタッフさんもデビューからずっと一緒の方が多いです。

TJ: これまでにDJやモデル、歌手としてお仕事されておられますが、どの仕事が一番お好きですか?
きゃりー:音楽の仕事が一番です!

TJ: これまでに一番誇りに思っておられるお仕事は何でしょうか。
きゃりー: 今まで色々やらせて頂いて、日本で有名な「紅白歌合戦」に出させてもらったり、 大きな会場でライブさせてもらえるのがうれしいです。

TJ: 将来の目標は何ですか。
きゃりー: 具体的な目標はないんですけど、今、小さなお子さんがライブによく来てくれていて、そんな子供達に夢を与えられる存在になりたいなって思います。

TJ: 歌手になりたい人に、何かアドバイスをあげるとしたら、どのようなアドバイスをされますか。
きゃりー: 夢を持つのは大事な事だし、毎日生活していたら何があるか分からないからチャンスはみんなにあると思います!

TJ: 東京ジャーナルの読者に一言メッセージをお願い致します。
きゃりー: これからも日本だけじゃなく海外でもライブして活動していくので、応援よろしくお願いします! tj

The complete article can be found in Issue #275 of the Tokyo Journal. Click here to order from Amazon.

Written By:

Anthony Al-Jamie

Anthony Al-Jamie lived and worked in Japan for over 20 years. His in-depth understanding of Japanese language and culture has allowed him to carry out interviews with many of the most renowned individuals in Japan. He first began writing for the Tokyo Journal in the 1990s as Education Editor, later he was promoted to Senior Editor, and eventually International Editor and Executive Editor. He currently serves the Tokyo Journal as Editor-in-Chief.



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